家庭医療とは?

 家庭医(family doctor)?はじめて聞く方も多いかと思います。家庭医は患者さんにとって身近な存在で、赤ちゃんからお年寄りまで、年齢性別、病気の種類を問わず家族全員の健康問題に関して幅広く対応します。今回は、この家庭医によって行われる家庭医療をいくつかの分野に分けてお話しします。

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①日常の病気のケア

 風邪・腹痛・頭痛・腰痛・簡単なけが・生活習慣病・健診異常の相談・心の問題など、多くの病気は家庭医によって解決されます。重大な病気が疑われたときは適切に専門医に紹介されます。また、川崎のような大都市近郊で家庭医をやっていると、「すでに大病院や専門医にかかっているがこんな場合はどうすればいいか」などの相談を多く受けます。複雑な日本の医療システムの中で道案内役のような役目も、家庭医の重要な仕事だとつくづく感じています。いわば。「医療ナビ」というところでしょうか。この役目は,協調性や文脈性とよばれる家庭医の専門性のひとつです。

②健康な人のケア

 病気を診るだけでなく、病気の後の再発防止(リハビリテーション・生活指導・薬)、健康増進(乳児健診・成人健診・ダイエット指導など)、予防活動(予防接種・禁煙指導)を行います。大病をした後しばらくは専門医にかかり、症状が安定したり治癒した方に対し、定期検査を含む全身のチェックを患者さんと共に計画します。たとえば、胃ガンの手術から何年もたった方には、家庭医が日常の基本健診や生活アドバイスを行いながら、定期的に専門医と連携をとって胃ガンの再発チェックを行います。

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③家族のケア

 家庭医は特に家族に重点を置いています。「あなた」の生涯にわたって、さらには世代を超えてケアします。たとえば、子育て中の母子の健康は互いに影響し合います。母子を同時に診ることで解決策が見つかることも少なくありません。闘病生活を送っていた方が亡くなった後の、残された家族の心のケア。これもよくあるケースですが、ある日を境に患者さんの付き添いだった方が患者さんになるわけです。グリーフケア(悲嘆のケア)といって家庭医療が専門とする医療です。

④高齢者のケア

 これは家庭医が得意とする分野です。高齢者は複数の病気を持っていることが多く、介護の問題も絡むため専門医にかかることが困難な場合があります。家庭医は、地域や福祉関係者とも連携して、高齢者の問題に幅広く対応します。在宅医療にも力を入れます。

⑤地域ケア

 家庭医療は地域や組合員さんとの関わりなしには進みません。地域にどんな問題があるのか地域の皆さんと一緒に考え、医療者としての立場から健康増進活動を行います。たとえば、医療生協で古くから取り組んできた患者会・公害問題・環境問題などがあります。

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新百合ヶ丘で家庭医療を行っています。内科・小児科が中心ですが、赤ちゃんからお年寄りまで、病気・介護・健康問題について何でもご相談ください。健康診断・在宅診療・予防接種なども行っています。

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